依存の種類
前の記事で触れた精神的な依存状態について、もう少し掘り下げてみたいと思います。
依存と言うと、ネガティブなイメージでとらえられがちです。
でも、みなさんがよく聞くであろう相互依存というのはネガティブな状態ではありません。
相互依存はお互いが自立した立場で依存していくという状態で、社会においては好ましい状態とされています。
人は何かに依存して生きるものです。うまく行っている夫婦関係でもお互いの依存の上に成り立っていますし、会社と社員の関係もお互いが依存し合っていると言えるでしょう。
人間関係での依存の他にも、趣味や嗜好品など様々なことへの依存があります。
その中でも、タバコ、薬物、アルコールなどの依存症は、「身体に悪いとわかっているけどやめられない」という厄介な状態です。
共依存とは
オックスフォード・ディクショナリー(Oxford Dictionary)によると、共依存とは、“パートナー、特に病気や中毒状態で支援を必要とするパートナー、に対する、過度の感情的または心理的な依存”と記されています。
以下はウィキペディアからの抜粋です。
共依存とは、自分と特定の相手がその関係性に過剰に依存しており、その人間関係に囚われている関係への嗜癖状態(アディクション)を指す。
共依存にある状況では、依存症患者がパートナーに依存し、またパートナーも患者のケアに依存するために、その環境(人間関係)が持続すると言われている。典型例としては、アルコール依存の夫は妻に多くの迷惑をかけるが、同時に妻は夫の飲酒問題の尻拭いに自分の価値を見出しているような状態である。
“共依存”で検索するとたくさんの記事が出てきますので、自分の状況と照らし合わせてみるとよくわかると思います。
ネットで調べれば調べるほど、共依存が重症な精神病のように感じるかもしれませんが、あなたが共依存のパターンに当てはまるからといって、パニックに陥る必要はありません。
共依存は社会のいたるところで見られることで、誰もが共依存に陥ることができる要素を持っていると言えますし、世の中には共依存状態にあることを自覚さえしていない人たちが山ほどいて普通に生活しています。
くれぐれも共依存の状態を特殊な病気だと思わないで下さい。でも、自分が共依存状態にあることを自覚すれば、そこから抜け出すことが可能なのです。
具体的な共依存克服のためのステップについては、“共依存から抜け出すには”をご覧ください。
引用:
Oxford Dictionary http://www.oxforddictionaries.com/definition/english/codependency, 2016/5/9閲覧
ウィキペディア、共依存 https://ja.wikipedia.org/wiki/共依存 2016/5/9閲覧