恋愛テクニック至上の世界

以前にも触れました、巷にあふれる恋愛テクニックについてもう少し。

テクニックがはびこる世界というのは、限られた世界であると前の記事に書きましたが、ある意味、メディアによって“こういうもの”と定義付けられた、でっち上げの世界であるとも私は思います。

なぜなら、気に入られるアプローチの仕方とか、男心・女心をつかむメールの仕方や、SNSへのコメントの仕方、サイトにアップするプロフィールの書き方、おとすためのしぐさに至るまで、“こういうもの”だ、“こうするべき”だという視点の情報が氾濫しているからです。

まるで、そうしないと異性みんなに嫌われるかのようにです。

みんながそれに従えば、みんなが同じことをやります。

そのうち、限られた種類の恋愛思考の人たちが集まる世界が出来上がるでしょう。

テクニックに執着することで、あなたはテクニック至上の世界にはまってしまっていることに気がつかない状態に陥るのです。

どこを見回しても、同じ口説き文句やしぐさをしている人がいるようになるかもしれません。

例えば、心理学に基づいていることを謳った心理テクニックについてですが、その裏には、相手をコントロールしたいとか翻弄したいという願望があります。

相手の事を考えない、自分主体の願望です。

Source: creativity103.com

あなたは、大切な人に対して心理テクニックを使って接したいのでしょうか?

心理テクニックを使って接しなければならない関係を続けていきたいのでしょうか?

「危険」、「悪用厳禁」、「魔術」、「悪魔的」とかのタイトルがつくような心理テクニックを、本当に大切な人に使いたいのですか?

心理テクニックを活用するのは、相手をモノにするまでの最初の段階だけだと言うかもしれませんが、“大切な人”になる可能性がある人には、最初から小手先のテクニックなしで“大切な人”として接した方がよっぽど理に適っていると思います。

誠実な気持ちは伝わるものです。特に女性はそういうことにより敏感な傾向がありますから、誠実でない本心があると感づかれます。

うわべだけではない誠実な関係が欲しいのなら、小手先のテクニックは使わないほうが無難です。

本当に心から相手の事を考えれば、テクニックに頼らなくても相手の心に響く言葉が自然に出くるものです。

相手がイエスと言ってくれるかどうかは別の問題ですが。。。

また、巷にはマーケティング手法を自分に当てはめて、自分を商品としてマーケティング戦略を立てるというものまであります。

ターゲットとなる人が明確なら、効き目があるかもしれません。

明確なターゲットになる異性がいないのに、マーケティングをするとしたらおかしな話ですね。

自分を商品として、位置づけしてターゲットに対する自分像を作り上げていくのは疲れます。

自分らしくいたいと思いませんか?

そんな風にして無理して作り上げた、マーケティング戦略でものにした相手は、物質的なもの、見た目、社会的ポジションなどに魅力を感じている可能性が大きいと言えます。

精神レベルで相性が合わなければ、相手が物質的魅力に興味を失った時に関係は崩壊します。

全ては妄想だったなんてことになりかねません。

うわべだけのテクニックは、本物には通用しません。

将来生活を共にする人にテクニックなど使いたくないと思いませんか?

本当に幸せな関係を築こうと決心した時が、テクニックを捨てる時ではないでしょうか?