本題に入る前に、ここで論理的思考について簡単にまとめさせてください。
論理的思考まとめ
- 論理的思考は特別な人が持っているスキルではない。
- 私たちは、無意識のうちに、論理的に考える作業を多かれ少なかれ行っている。
- 論理的に考えることは、社会で機能する上で必要不可欠であり、避けることは出来ない。
- 私たちが、論理的に考える時、そこに因果関係を見い出そうとしている。
- この世の学問、技術、社会システムは、論理的に説明できる構造の上に成り立つ。
- 論理的思考は、知識と経験の上に形成される。
- 過度の論理的思考は、直感と創造性の妨げになる。
- 論理的に説明する時、感情はおさえられるか、無視されることがある。
- 世の中には、論理的に説明できないことがたくさんある。できないことの方が断然多いと思われる。
- よって、論理的に物事をとらえることで、多くのことが見落とされる。
- 論理的思考は線形の(直線的)行為であり、実際の状況は非線形(カオス、または、多面性)である。
- そのため、論理的にとらえることは、複雑かつ多要素が絡み合う状況を単純な直線的因果関係として解釈することになる。
*これらについての詳しい説明は、カテゴリーの“論理的思考”のタグの記事をご覧ください。
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感受性を高める
論理的思考は決して悪いものではありません。
創造的アイディアや、直感で受けたことも、社会に向けて表現するには、論理的思考が必要になります。
しかし、論理にばかり傾倒すると、感受性が無視されますので、創造性にも影響します。
直感を磨きたければ、感受性を高めることが重要です。
直感は色々な場面で、私たちに最適な選択を伝えてくれます。
感受性を高めることで、生活がより豊かなものになっても、あなたが今持っている論理的思考力に悪影響を与えることはありません。むしろ、好影響を及ぼすでしょう。
タイトルに、「感覚的に生きることのススメ」とつけましたが、私たちには論理的に考える脳がありますので、完全に感覚だけで生きることにはなりえません。
しかし、感受性を豊かにして、感覚的に物事を捉えることが出来るようになると、直感力が高まることはもちろん、言葉の裏にある真実に気づいたり、理屈では説明できないことにも柔軟に対応できるようになり、日々の生活が豊かになるでしょう。
社会で普段通りに生活しながら感覚的にとらえる能力を養うコツというか、私たちがもともと持っているけど無視している能力を取り戻すためのコツについて、次回以降の記事で書いています。
次の記事は、“感受性が豊かになることのメリット”です。