触覚は人間が生まれる時に一番最初に作られる感覚だそうです。
触覚については科学で解明されていないことばかりだそうですが、皮膚にある感覚器官が受けた刺激が無数の神経細胞によって処理され、脊髄を通り脳に行くと考えられています。
このため、皮膚感覚とも言われます。
人間の皮膚は、呼吸をしたり、汗をかいたりもします。
私たちは、皮膚で様々事を感じる能力を持っていますが、普段あまり意識することはありません。
例えば、肌触りの良い服とか悪い服とかあります。
敏感な人は毛の服は着れなかったりします。
でも、服を感じている肌の部分を意識することはありません。
また、私たちは触覚で健康具合を確かめます。
自分の身体を触ることで触感を通して、肌の荒れ度合、体温、腫れや傷、筋肉のこり具合等を知ることができます。
手を使う職人さんは触覚が優れているそうです。
手の感覚でものを創る陶芸家や彫刻家などがその代表でしょう。
私たちは、気温に対しても反射的に寒いとか熱いとか言いますが、触覚で感じているんだということを意識して、実際に冷気や熱を肌で感じてみると、また違う感覚が味わえます。
肌で感じるとか、肌が合うという感覚を表す言葉もあるように、触ったり、温度、湿度、気圧、水圧を感じるだけでなく、肌が感じられるものは科学で解明されていないところまで及んでいそうな気がします。
実際に、パワースポットと呼ばれるところでは、手をかざすと場のエネルギーを感じられたり、人から気を感じることも意外と簡単にできます。
人の気を感じる簡単なやり方については、別記事で書きたいと思います。
触覚を磨く
触覚から得る感受性を高めるには以下のことをお試しください。
- 体中の色々な部位に意識を移して、その部位ごとが得ている感覚に注意する。
- 座った時、おしりの感覚に注意を注いでみる。
- 普段、立っている状態で、足裏の感覚に注意を注ぐ。
- 裸足になって、足裏で地面の感覚を味わいながら、ゆっくり歩く。
- 肌で空気、風、温度、湿度や気圧を感じることに意識を注ぐ。
- 水に浸かった時に肌が受ける水圧を感じることに意識を注ぐ。
- 何かを磨いたり、こねたりと、肌の感覚を使う作業をする。
普段は意識しない色々な身体の部分部分の触覚に、注意を向けると、無意識のうちに様々な感覚を、常に、そして、同時に受けていることがわかります。
これは触覚に限ったことでなく、五感全てが、同時に反応し続けて複雑に感情と結びついているのですが、普段私たちはそのようには意識して生活していません。
前にも言ったように、視覚は優勢に働くので、五感の他の感覚は無視される傾向にあると言えるでしょう。
全ての身体の感覚を意識するようになると、無意識に反応している身体の感覚にも注意が行くようになり、いろいろな気づきがあると同時に、自分に必要な物、そうでないものが感覚的にわかるようになってきます。
触覚のゲーム感覚のエクササイズ
このエクササイズは、においのエクササイズと同様に、自分の触覚と記憶、そして、感情のつながりがよくわかるようになると同時に、触覚と視覚との認識にギャップがあることもよくわかります。
このエクササイズは、二人以上でする必要があります。
先ず、一人が目を閉じて座ります。
そして、他の人が手のひらに乗るサイズの物を、座った人の開いた手のひらの上に置きます。
石の様に重いものでも、羽の様に軽いものでも、何でも構いません。
においのする物だと嗅覚でわかってしまうので、においのしない物がいいでしょう。
座っている人は、目を閉じたまま、手の触感から連想することを、言ってください。
大抵は、過去の体験や人物についての記憶がよみがえるでしょう。
全く忘れていたことが、思い出されたりもします。
そして、一通り連想したら、その手の中のものが何かを当てます。
このエクササイズは、嗅覚のものと同様にパーティーゲームとしても楽しめますので、是非試してみてください。
感受性を豊かにするコツ一覧はこちらをご覧ください。
注:上記のエクササイズは、以下の書籍の内容を参考にしました。
Julie Soskin, How Psychic Are You,The Penguin Press (2009), P21