感受性は人によって、強い弱いがあると言われています。感受性が強すぎて悩んでいるという人もいれば、感受性を高めたいという人もいます。豊かな感受性は、天性の物だから高めることはできないと、捉える人もいます。
豊かな感受性は、私たちが幼いころはもともと備わっているけれど、成長していく過程で失われていくものだとも言われています。実は、感受性は失われたわけではなく、埋もれているだけで、そこに未だあるのです。そして、それを取り戻して、かなりのレベルに伸ばすことは、やる気になれば誰でもできることなのです。
豊かな感受性がもたらすメリット
- 直感が鋭くなる。
- いままで気づかなかった、物事の色々な性質に気づく。
- 空気が読めるようになる。
- 創造力が増す。
- 目に見えないものを感じることができる。
- 人の気持ちがわかるようになる。
- 人の痛みがわかるので、気が利くようになる。
- 一目で人の性質を感じ取ることができるようになる。
- 不運な出来事を避けられるようになる。
- 自分に必要なものを見逃さないようになる。
などなど、今思いつくのはこのくらいですが、他にもたくさんのメリットがあります。
感受性が強すぎる
感受性が乏しいのとは逆に、豊かすぎて困るという方もいます。これは、感じたものに共感してしまう、すなわち、同調してしまうことが問題なのです。
人に同調して、歓喜したり、悲しくて涙が出たり、落ち込んだり、疲れたりして、ひどくなると、体に痛みが出たり、眠れなくなったりします。これらは、人の想念から出るエネルギーに同調することによる影響であると見られています。
映画や本の物語に感動するのも、共感するからですね。もともと、物語は感受性に訴えて感情的反応を得るようにつくられていますから、共感したら、製作者の思惑通りというわけです。物語や人工物の背後には、人がいるわけです。その思惑に同調して見たり、買ったり、使ったりするわけです。
感受性は、共感性ではありません。感受性は物事を感じとる能力で、共感して心と身体に影響を与えない限りは、生活を豊かにします。感受性が強くて悩んでいる方は、人から発せられることを、受け取らず、共感せず、判断しないように心がけるとよいでしょう。
ものごとに対して、否定したり、拒否したり、冷めた態度を取れと言っているのではありません。聞くけれど、引きずり込まれない、捕えられない。そして、自分は地に足がついていて、精神的に安定している状態でいると言ったらわかりやすいでしょうか。
人が言ったことを、あなたの心にまともに受けずに、あなたの身体をすり抜けさせていくようなイメージをするといいでしょう。人が言ったことについて、同調して一緒に感情的反応をしないことです。冷たい態度と見られないように、相づちは打ちつつ、否定もしないが、同意もしない。相手の気持ちを認めるが、感情移入して同調しないと言ったところです。
いい悪いの判断をしないのも大事です。
他人と自分がコミュニケーションを取っている状況を客観視してみるのも、感情的に同調することを避けるのに効果的です。コミュニケーションの最中に、もう一人の自分が上から、他人と自分がいる状況を見ているようなイメージをすると、客観視の助けになります。
これらは、人の想念に対する感受性の話ですが、電子機器や電波塔が出す電磁波や霊的存在に関する感受性の問題もあります。これらについては、ここでは触れません。機会があれば後ほど触れたいと思います。
感受性を高めるコツ
- あるがままに見るように心がける
- 普段と違う視点でものを見る
- 周囲全体に目を向ける
- 植物の輪郭を見る
- 五感を研ぎ澄ます(視覚、嗅覚、聴覚、味覚、触覚)
- 人間観察をする
- 人の立場を尊重する
- 論理的に考えない
- 瞑想する
- 思考を捨てる
- こだわりを捨てる
- 身体の動きに意識を向ける
- パーソナルスペース/気を感じる
- 心身ともにリラックスする
- 判断しない
上記リンクの項目については、続く6つの記事に分けて詳しく紹介しています。