知識と経験が育む思考パターン
私たちの自我が認識する思考は、過去に経験したことがベースになっています。
私たちが意識して考えられることは、過去に見たもの、聞いたもの、読んだもの、学んだもの、教えられたもの、体感したものにリンクされているわけです。
これは、私たちの過去の経験が、私たちの思考範囲を制限している状態にあるとも言えます。
私たちが、私たちの外から吸収する知識と経験によって、各人の持つ思考バターンが出来上がるのです。
そして、私たちは生きていく中で願望を叶えたり、悩みを解決しようと、新たな知識と経験を求めて考える能力を養っていきます。
それにより、思考パターンが広がり、新しい気づきもあり、生活も豊かになるでしょう。
しかし、私たちの頭に浮かんでくる思考のほとんどが不必要な無意味なものであるとすると、なんだか矛盾していると思いませんか?
思考のほとんどは勝手に浮かんでくる不必要なものであるということについては、少し前に書いた記事をご参照ください。
思考は必要ない?
精神世界の真実は思考と思考の間にあると言われます。
普段の思考パターンとは全く結びつかないと思われる、アイデアがパッと浮かんだということはないですか?
ご自身に覚えが無くても、聞いたことはあると思います。
偉大な発明、音楽、アートのアイデアは天から降りてきたものだという話も結構ありますよね。
これらは直感であることが多く、経験をベースにした思考とは質が異なるものと言えるでしょう。
直感として降りてきたものだとしても、それを思考に結び付けることによって具体的な創造物として世間に出すことになります。
打開策になるアイデアも、普段の思考パターンを超えたハッとした気づきから来たりするものです。
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思考回路を切る
いくら考えても解決しない悩みってありますよね。
外部に解決策を求めて、人に話を聞いてもらったり、助言をもらったりすることは大切ですが、気は楽になっても、最終的に悩むことを止めるのは自分なんですよね。
でも、自分で考えれば考えるほどドツボにはまってしまうことってありますよね。
これ、今の自分の思考パターンにはまっている状態なんですよね。
今持っている、思考回路とも言えますね。
思考回路とは字のごとく、循環する思考のシステムです。
思いが限られたシステムの中を巡り巡って回り続けているようなイメージです。
だから、考えても考えても繰り返すだけで解決しないのです。
同じ次元で考えても問題は解決しないと、アインシュタインが言ったように、現状の思考回路で考えても解決しないのです。
そこで、いくら考えても悩みが解決しない時に、お勧めするのが、思考回路のスイッチを切ることです。
頭に浮かぶ思考のほとんどが不要なものであり、しかも、同じパターンで循環し続ける思考なら、思い切って捨てましょう。
捨てることが習慣になると、直感も閃きやすくなり、今までの思考パターンがブロックしていた情報にも敏感になります。そして、新たなことに対する気づきが増えます。
悩みに対する思考パターンも変わってくるのです。
思考を捨てる方法として、一般的に最も知られているのは瞑想です。
具体的な方法については、こちらの記事をご覧ください。