過去への執着とあなたが創りだす自分像

前回、今の状況が自分の過去の体験からつくられた固定観念であることを認めて、執着するのを辞めると、行き詰まり状態から抜け出せ、であいも変わるということを書きましたが、これについてもう少し書かせてください。

これは、あなたが自分を形成してきた過去に執着することを辞めるということを意味します。

人はよく過去の話をします。しかも、他の人に話す時は、話したい過去の話だけを選んでします。

例えば、昔苦労した話とか、昔成し遂げた栄光だとか、昔のやんちゃ話とか、昔得た学歴とか、昔の恋愛話とか。

そして、人はこれらの過去の経験の上に自分像を形成してたりします。

人は過去の経験をもとに、「わたしはこういう人間だ」という自分像を作り出しているのです。

その自分像は、周りの人が納得するものであったり、周りの人が思っているのと全然違かったりします。全然違うと、思い上がりも甚だしいとか陰で言われてしまったりします。



このように、みな自分像と言うものを創りだしています。

自分の過去の体験が嫌いで、今の自分が好きになれないというのも、そういう自分像を創りだしているのだとも言えます。

今の自分をどう思っていようと、自分の創りだした自分像に執着しているのです。

いわば、自分の姿に対する固定観念です。

これを、どうでもいいこととして解き放つのが、今の観念の世界から脱出し、今までと波長の違う人と出会う第一歩となります。

今までの自分を否定する必要はありません。

自分がいいと思う過去も悪いと思う過去も同等のものとして、いい悪いの判断をせずに、ただの体験としてとらえれるようになると、その後のプロセスは早いです。

今の状況に行き詰まっていたら、先ずは自分と向き合うのがそこから抜け出す近道です。

外に目を向けて、自分の内面と向き合うのをおろそかにして、魅力的に変わろうと外見磨きや心理学的な攻略テクニックを学んでも遠回りする体験が待っているでしょう。