ダメ男・ダメ女の判断基準
関係を持つ人がダメ男、または、ダメ女で悩んでいるという話を聞くことがあります。
別れても、ダメとわかっていながらよりを戻すことを繰り返すというのも聞きますし、新しく付き合う人が、ダメ男、または、ダメ女ばかりという話も聞くことがあります。
あなたに心当たりがあるなら、先ずは、あなたのパートナーを“ダメ男”または“ダメ女”と判断しているのはあなた本人だということを認識してください。
最終的に、ダメ、ダメじゃない、とか、いい悪いを判断するのは本人の主観的観念です。
大多数の人があの人はダメと言っても、本人はそれと反対の意見をもって、周りの人の言うことなど聞く耳持たずに突き進むという状況が多々あります。
「いいや、どう見ても客観的にダメだろう」と周りの人が言うことでも、最終的に当事者がその人の都合のいいように、別な言い方をすれば、やりたいように主観的判断を下すのです。
聞く耳持たず、まっしぐらという状態です。
あなたが、あなたの相手がダメ男、または、ダメ女で悩んでいる場合は、あなたが、あなたのパートナーを“ダメ男”、または、“ダメ女”と主観的に判断していることになります。
自分にとってプラスにならない関係を自分が続けているのではないかという疑問をもって自分を見ているわけです。
そういう状態は、無我夢中で聞く耳持たずに突き進んでいる状態ではなく、一歩引いて自分の状況を客観的に見ることができている状態だとも言えます。
ダメと判断している理由は色々あるでしょうが、その人と付き合うことで自分が苦しみ、嫌だと思うことがあって悩んでいるのではないかと思います。
それでも、何故かあなた自身が苦しむ体験を選んで、その状況に留まっているのです。
ダメは自分の投影?
パートナーを“ダメ男”または“ダメ女”とみているのは、実は自分の姿の投影かもしれません。
もしかして、そういうパートナーと関係を続けて精神的に病んでいく自分に対してダメと言っているのではないでしょうか?
そんな状態でも、関係を続けているのには、色々と理由があると思います。
例えば、「相手がかわいそう」とか「ほっとけないとか」。
また、身体が離れられないという人もいます。
それらの理由を、自分がその状況に留まっていたいが為の言い訳と取ることもできないでしょうか?
相手に変わってほしいと望んで、相手を変えようと努力していたとしたら、それはあなたの単なるエゴではないでしょうか?
あなたは変わらないで、相手に変わってもらおうとするのは、自分勝手とも取れます。
相手は本当に芯から変わりたいのでしょうか?
相手が、あなたの押し付けではなく、自分自身の意志で行動しなければ、変わりません。
また、あなた自身がダメなパートナーと関係を持つ状況を創り出しているという見方もあります。
あなたが、最初から精神的な依存関係を望んでいる場合などがそうです。
ダメな相手との依存関係
“ダメ”という状態が、依存関係を創るのに都合がいいのでしょう。
相手が自分に依存しているようですが、あなたもそういう状況に依存しているのです。そして、その裏には、不安や不信感があります。
潜在的に依存状態にあるのを自分ではよくわかっていないで、「なぜこうなるのだろう」と悩む人もいます。
潜在的なものに気づくには、そういうことに目を向ける柔軟さと、今まで知らなかったことを疑わず受け入れる素直さ、そして、それなりの取り組みの姿勢が必要です。
詳しくは、また別の機会に触れたいと思います。
ダメと判断して悩むのも、そこに留まるのも、相手に情けをかけるのも、あなたが自分で選んだことということです。
そこから、抜け出すのも結局はあなたの意志次第です。
本当にあなたがそこから抜け出したければ、先ずは、自分が今の状況に依存している状態を認めることから始めることをお勧めします。
次は“精神的な依存”について掘り下げます。