感情は右脳、論理は左脳
女は右脳、男は左脳とよく言われます。
これは、男性の方が感情を抑制して、理性的に振る舞おうとする傾向が強いからでしょう。
自分の感情を、論理的に説明するのは難しいですよね。
論理的解釈には、知識と経験によって一所懸命考えることが要求されますので、瞬発的に湧き出る感情とは相反するものだと言えるのです。
本来人間は感情的な生き物ですので、論理的になるには、感情を押し殺す必要もあるでしょう。
人は感情があるから悩みます。感情を抑えて生活していると、ストレスになって、心身ともに消耗します。
しかし、社会で生活するのには、全てに感情的に行動していたら機能しません。社会において最適に機能するには、感情と論理のバランスが必要になります。
これらから、感情的な人間の本来の姿を抑制して、社会で常識的に機能できるようにルール付けするのが論理的思考であると私は考えます。
論理で感情を制することの危険性
前の記事で、線形思考と非線形思考について書きました。
線形思考は論理立てて因果関係を特定しようとする思考で、非線形思考は直感、創造性、感受性に関する思考で、考えると言うより理解を超えたところで感じ取ると言った方が近いと思われます。
線形思考と非線形思考を脳みそに当てはめると、線形思考は左脳、非線形思考は右脳となります。ご存知のように、左脳は論理、右脳は感情をつかさどると言われています。
感情は反射的に瞬時に起こるものなので、それをいちいち論理的に解釈しても追い付きません。
これを、非線形と線形に当てはめると、非線形なのが本来の姿であり、線形は非線形を社会で常識として人々に認知できるようにするためのルールであり、説明手法であると言えます。
私たちが住む世界は、非線形のシステムです。
単純な直線的因果関係で成り立つ線形システムと違って、色々な階層と要素が複雑に絡みあっているのが非線形のシステムです。
単純な直線的因果関係で成り立つ線形システムと違って、色々な階層と要素が複雑に絡みあっているのが非線形のシステムです。
非線形システムの世界に住みながら、線形思考で物事を考えて理解しようとするのが私たちの習性であり、その事が多くの矛盾やギャップを生んでいるのだと思います。
線形思考で非線形の世の中全体を理解するのは不可能です。
私たちが、ある事象に線形の論理的思考を当てはめる時、非線形の本質を持ったその事象のほんの一部しか見ていないことになります。
感情は非線形であるいうことを考えると、感情を無視して、論理で押し通すことの危険性が見えてきます。
感情は、ネガティブなものでも認めて肯定してから処理するのが、自然で理に適っているといえます。
おさえつけたり、無視するのはお勧めできません。
ネガティブな感情の処理については、こちら“恋愛の現状への疑問とネガティブな感情の肯定”をご参照ください。