悩みを引き寄せる思考‐ネガティブな引き寄せの法則


引き寄せの法則は、自分に起こる全てのことは、利益になることも不利益なことも自分が引き寄せていると言っているのをご存知な方も多いと思います。

ここに書いていることは、引き寄せの法則に興味のある方は、既にご存知のことだと思います。引き寄せの法則は、思考は現実化すると言っています。

思考することが、現実となって現れているということです。

あなたの今の悩んでいる状況が、自分が思考から引き寄せたものだと言っても、世間の多くの方は身に覚えがないと否定するのではないかと思います。

引き寄せの法則では、ある状態になりたくないと思うと、そのなりたくない状態を引き寄せてしまうと言います。

また、逆に、ある状態になりたいと思っても、そうでない現状をより引き寄せるといます。

ある状態になりたいと思う時、そこにはそうでない自分がいるから、そのそうでない自分を認めているというわけです。

そして、そうでない状態が、引き寄せられて現実化しているのだと言われています。

例としては、幸せになりたいと思うと、今は幸せでないという思いがあるので、その“今”の状態を引き寄せているというようにです。

願望があるといことは、現状に対する悩みがあるということですので、理想の状態を引き寄せようと思う時、そこにはそうでない現状に対する思いがあります。

ということは、現状に悩めば悩むほどその状態を引き寄せ続けるし、理想の状態を願っても悩んでいる現状を引き寄せるということになります。

ではどうすればいいのでしょうか?

先ずは、理想の状態の前に、悩んでいる現状に焦点を置いて、自分の悩みの対象に対する思考と向き合うことです。

そして、今の時点で思考していることが引き寄せられるという法則から、今の悩みの思考が、悩まない思考に変わる必要があるでしょう。

現状の悩んでいる状態を無視して、いい展開だけを思っても、それを引き寄せるのは困難です。

何故なら、悩みに対する感情は無視されただけで、解決されないでそこに残っているからです。

引き寄せのもととなる思考は、深いレベルのあまり意識しないものも関係してきますので、ネガティブな感情を無視して、ポジティブなことだけ願っても現実化しないわけです。

理想の状態を引き寄せるには、先ずは現状の悩んでいる状態を考えないようにするのではなく、ひとつの体験として受け入れて、認めることが必要になります。

このことについては、前の記事、“ネガティブな感情と向き合い、受け入れる”に書いています。

現状に目を背けて、なりたい自分だけ追いかけていても、なりたい自分を引き寄せるのは困難であるということです。

引き寄せられるのは、あなたの今の思考であるので、今を受け入れて満足するところからはじめないことには、理想は引き寄せられず、何も変わらないということになります。

ですから、現状に対してネガティブな思いを持ち続ければ、ネガティブな状況が引き寄せられ続けるということになります。

自分の思考が変わらなければ、同じ状況しか引き寄せられないということです。

引き寄せの法則に従って何かを引き寄せるとは、現状に対する自分の思考を変えることだというところに行きつきます。