ネガティブ思考の自分を認める
何がいいたいかと言うと、「ネガティブな感情を持っている自分を認める」ということです。
先ずは、今の自分自身にとか、相手との関係に対して、あまり持ちたくない思いとか、できれば考えたくないけど浮かんできてしまう思いがあるならそれを無視せずに、だからといって、それを思うことによって感情的に囚われないように、自分がそういう思いを持っているということを、自然なこと、あたりまえのこととしてとらえるのです。
「そういう思いを持つ自分がいる、それでいいじゃないか」というように。
例えば、今の状況に不安があれば、不安のある状況と不安の考えられる理由を明確にし、そういう不安を抱えている自分がいることを認めましょう。
今の自分が嫌なら、どんなところが嫌なのかを明確にして、嫌と思っているところがある自分の存在そのものを認めましょう。
腹立たしい事があるなら、それに腹を立てている自分がいることを認めましょう。
ポジティブシンキングの罠
これを無視して、無理やりポジティブシンキング、または、引き寄せのテクニックなどを使ったり、ひいては、自分だけにとどまらず相手の心をつかむ心理テクニックなどに走ると、お門違いになってしまい、放っておくとどんどん本筋から逸脱した方向へ行ってしまいます。
一時的にはうまく行っているようでも、これらは表面的な傷の応急処置なので、根本的な原因はそのまま残っており、問題は再発します。
いろいろやったけど、心は満たされないままとなりかねません。
それでは、どうしたらいいのでしょう?
先ずは、テクニックは置いといて、自分と向き合い、自分を知ることに重点を置くのです。
ポジティブとネガティブは表裏一体
でも、自分を知るというのは簡単なことではありません。
突き詰めれば突き詰めるほどわからなくなるかもしれません。
せめて、自分のことをしっかり見つめられて、今の状況を認められるようになることが大切でしょう。
ポジティブな思いの裏側にはネガティブな思いがあります。
ポジティブになりたいと思うのは、そこにネガティブな自分がいるからです。
なりたい状態を考えるとき、そこに、そうでない自分がいます。
あたりまえですね。
(本来はポジティブととらえるか、ネガティブととらえるかは自分のとらえ方次第なのですが、それをここで言うとややこしくなるので、ここでは触れません。)
ネガティブは悪いことではない
先ず、自分のネガティブな感情を吐き出して、ネガティブな自分を認めましょう。
ネガティブに考えることを認めて、「そういう思いを持つ自分がいる、それでいいじゃないか」と客観視できるようになりましょう。
そうすると、それが自分にとって成長の機会であって、後になれば、自分にとってネガティブな影響を及ぼすことではかったことに気づくでしょう。
ネガティブな感情は悪いことではありません。誰しもが持っています。無理して打ち消す必要は全くなく、素直に受け入れるのが得策です。