理想があるという事は、悩みがあるという事でもあります。逆もしかりです。理想像は現状に満足していない(= 現状に対する悩みがある)ことの上に成り立っています。
外的なものに惑わされない
人間は感情の生き物とよく言います。感情があるから、理想と悩みがあります。感情が無ければ悩むこともありません。感情が無い人はいないのです。
感情というものは目に見えない物で、科学的に系統立てて納得できる説明がつくものではありません。
そして、その感情は自分の中にあるもので、外にあるものではありません。
ですから外に悩みに対する答えを求めても、一時的な助けにはなっても、心から納得する解決策とはならないのです。
最終的に答えを見つけることができるのは自分です。
先ずは外的なものに惑わされないことが重要でしょう。
外的なもの、すなわち、物質的、かつ、表面的なことに囚われていると、自分に本当に必要なものが見えなくなります。
あなたの理想は社会が定義したもの?
そして、物質的・表面的なことは時代のトレンド、社会の風潮に大きく影響されます。
俗にいう、いい男、いい女は今と昔では違います。流行の顔、髪型、メイク、恰好、職業、ライフスタイルなどもいい男、いい女を定義づけるのに大きく貢献していますよね。
これらは、全て物質的・表面的な要素です。
あなたにとって、いい男、いい女の定義は何でしょうか?
物質的・表面的な要素に左右されていませんか?
もし、あなたの理想のタイプ、理想の関係に多くの物質的・表面的な要素が含まれているとしたら、あなたは世間の定義する「こうあるべき」、「これがかっこいい」、「これが憧れのスタイル」というコンセプトに躍らされている状態かもしれません。
テレビや雑誌ばかり読んでいる人はこの傾向が強く、自分のあるべき姿と世間が定義したものとを混同することがあります。
「芸能人でいうと誰が好み」とか、あこがれの人に芸能人があがったりすることにも、テレビや雑誌が提案したものに左右されている風潮がうかがえます。
「理想のタイプは?」という質問に対する答え方や、異性からの質問に対して、好感が持てるベストアンサーなる記事まである始末です。
自分の気持ちに正直な発言をしたら異性に嫌われてしまうのでしょうか?
こういうことを実践するということは、いわゆる一般論と称されるものに洗脳された状態にあるとも言えるかもしれませんね。
ジャニーズ芸能人はかっこよくて、江頭はかっこわるい。なぜ?考えたことありますか?もしかして、これは洗脳された美意識なんじゃないかなんて思いませんか?
平安美人は、現代では美人のカテゴリーには入らないし、侍のちょんまげは、今本気でやってたら笑えるだけですよね。でも当時は違っていました。
大多数のと違う美意識を持つフェチと呼ばれている人たちは、ある意味、世間がこうあるべきと決めつけたものに左右されない、自分の気持ちに正直な人なのかもしれません。
本当に自分が欲しいものは、物質的・表面的なものではない筈です。
それに気づかないと、そういうことに翻弄され続けます。
それに気づくと、そういうものをそぎ落としていくことが出来るので、恋愛、結婚関係において、何が本当に自分にとって必要なのかの本質が見えてきます。